手作業でやる理由

お客様がshinonoの商品を目にした時、ハンドメイドだとは思われません。

石貼りや糸などは自分で通しただろうと想像できるでしょう。まさかこれ一個一個を手で切ってるだなんて！！って事何ですが、本当に一個一個、糸鋸で切ってるんです。

 

金型で一発で型抜きできますよ、けど、金型作って大量生産をしたい訳ではなく、一個一個丁寧に磨きをかけ作成する事で、仕上がりの風合いが大量生産とはやっぱり違います。

レーザーでも簡単に切れちゃいます。けど上記の方法同様、あまり気に入らないんです。『えーー、そんなに変わるーー？』ってお思いでしょう。角の表情が硬いというか、私には工業製品みたいなパーツに見える。なので手で切る事にしました。丁寧に手でやる事で、印象的な柔らかい表情を出したいんです。

すると段々と数やってるうちに、当たり前ですが、かなり上達するもんです！笑

 

最初は素人が作ったであろう、ガタガタや切り込みちょっと入ってたりっていうのもあり、いい意味で味？が、やればやるほど少なくなります。

実際写真みて、現物見てもらった方にお見せすると、『へーーー、かなり実物の方が完成度高いですね！』って言って頂けます。とっても嬉しい事です。写真より劣っていると感じさせる事ほど、残念な事ないですから！

 

どこまでがハンドメイド？？

ハンドメイド作家とかハンドメイドって言うけど、どこまでがハンドメイドなんですか？って思いますよね。

私の場合は、モチーフやイニシャルのパーツを手で作っていて、その後の流れは加工場さんにお願いしてます。内容としては、丸カンのロー付けやチェーンを繋いで、メッキしてもらうという完成品までです。

 

真鍮素材の商品には、だいたいメッキがのってます。変色などを防ぐ為、長く使える為です。なので完成品にするので、全て自分で、というのは難しいところです。

金素材の商品を扱うハンドメイド作家さんの場合、デザインUPから製品の磨きまで全てご自分でされてると思います。また、第三者に託さなくてもいい商品、例えば天然石をワイヤーで通す商品や布を使ったアクセサリーなんかは作家さんご自身でされてるかと思います。

 

私は先述の作家さんとはちょっと違い、半分ハンドメイド、その後の作業は第三者様にお願いしてるのでハンドメイド作家とは違うかもしれませんね。

ジュエリーやアクセサリーをイラストレーターで描く仕事を長くしてました。企業デザイナーってやつです。加工場にいるCADデータを作ってくれる方や、原型師さんに説明できる絵型を作成します。それを元に私の思い描く形にしてもらう。もちろんその場合は大量生産が前提ですので、天然石やダイヤが入る商品であれば、石の手配が可能な石を想定した商品を作る。品切れにならないであろう物を想定しなければいけません。

 

作家さんそれぞれみなさん趣向は違いますが、一点物という部分はとても魅力的だと思います。一個しか存在しない素材を使い商品を作る訳なので、特別感が出ますよね。

誰も持っていない、誰とも被らないデザインが生まれる訳です。私もそれにはとても共感できます。そしてとても特別なものなんだっとも思うとこれから先、大事にします。

 

shinonoはもそういった意味も込めて、長く使ってもらいたいと思ってるので、丁寧に生産しています。

自分の名前のイニシャルが変わる事って、多分あまりないと思います。お客様にとって、大切な言葉や愛着のある形を、これからも一個一個丁寧に作っていきたいと思ってます。